今後の活動方針
高蔵寺ニュータウンをとりまく状況
2026年4月推計、高蔵寺ニュータウン7地区の世帯数は19千、人口41千人、高齢化率38%である。2010年からの15年間で世帯数では600、人口は7千人も減少し、高齢化率は14%も増えた。団塊の世代が高齢期を迎えるにつれ、さらに高齢化率の急上昇も予想される。
人口の減少に伴い、賃貸、戸建を問わず空き家が増加し、児童生徒数の減少に伴う学校統廃合、空き教室の増加も目立ち始めている。また、50年を経過した今、建物・道路・上下水道といった都市基盤の老朽化が進んでおり、点検・更新が必要となっている。
高蔵寺ニュータウンの特徴の一つは坂道が多く、そのことが高齢者や障がい者の外出行動を制約し、加えて近隣商店の閉店も引き金となり、多くの買物難民を生み出している。また、もともと近隣との繋がりが希薄な上に、近くに気軽に集い、憩える「場」が不足していることが、高齢者を中心とした「孤立死」や「ひきこもり」の増加につながっている。さらには、子育て世代や障がい者の暮らしを支えるための施設やサービスの不足、勤め帰りのサラリーマンが集い、憩える場の不足、子育て世代や子供たちにとって魅力的な施設が不足しているなど環境が、高蔵寺ニュータウンへの若年層の人口流入を期待できない要因にもなっている。
その一方で、高蔵寺ニュータウンのこうした現状を何とかしたいという新しい機運や動きが芽生えている。具体的には、(1)ニュータウンの賑わい、活性化を目指す「高蔵寺まちづくり株式会社」2017年設立 (2)既存の町内会・自治会に代わる住民組織や団体の活動(例;石尾台おとなの学校、押沢台ぶらぶらまつりや各種ボランティア活動等)(3)団体間の連携やネットワークづくりの活動―例;ハナモモ桃源郷の会、沸く湧くサミット「団地味ラムネプロジェクト」(UR/春日井製菓主催)(4)足の問題解決策として、石尾台地区に春日井市と連携した「お出かけサービス」事業が開始(2022年よりNPO法人が運営)(5)社会貢献として、ホンダロジコム(株)私設公園「Frutto」及び 社会福祉法人 養楽福祉会施設の一般開放 (6)春日市市政アドバイザーの設置 (7)中部大学との地域連携等である。
活動計画
どんぐりsは、こうした問題や新しい動きを踏まえつつ、また、組織の力量や会員の特性を考慮しながら、"健康で安心して生き甲斐のある暮らしができるまち"、"住み継ぐまち"の実現を目指して、次の活動に取り組む。
1.地域の人々が安心・快適に暮らすための住環境の整備、生活支援活動を行う
- (1)
- 生き物が満ちあふれる高森山の整備や維持管理を行ない、まちなかの里山づくりを目指す部会「高森山公園を楽しむ会」を更に発展させる。 また、部会「どんぐりっこ」で未来を担う子ども達と共に、「高森山」を利用しながら豊かな自然の仕組みをいつくしみ、楽しく遊ぶイベントを開催する。
- (2)
- 地域住民の生活(暮らし)を支援する「すまい相談室」を設け、困りごとの相談にのる。
2.学習・交流のためのイベントを開催する
- (1)
- 地域をめぐる問題やまちづくりに必要な学習会・講演会「どんぐりsカフェ」を開催する。
- (2)
- 他団体と協力しながら、さまざまな人々が参加できるまちづくりイベントを開催する。
3.ネットワークづくりや官民学協働により地域未来プランづくりを目指す
- (1)
- 地元企業・NPO組織・ボランティア組織等とネットワークづくりや支援に取り組んでいく。特に次代を担う子ども達をかかえる近隣小中学校との提携を強める。
- (2)
- 春日井市等行政と合致する事業は協働・参加、必要に応じて要望を提出。
- (3)
- ニュータウンに関する諸情報(地域住民、各種団体・行政・URの動きや問題)の調査、把握。
4.官民学協働による地域未来像づくりを目指す
- (1)
- ニュータウンに関する諸情報(地域住民、各種団体・行政・UR・学校関係の動きや問題)の把握
- (2)
- 春日井市、URへの提言や要望提

組織・運営
以上の活動に取り組むためには、状況に応じて臨機応変に対応できる組織・運営体制が必要である。
- 理事一人ひとりの役割分担を明確にして活動する。
- 事務局体制を充実させ、新たな課題に対して敏速に対応できるようにする。
- 活動拠点を設けるよう努力し、諸会議、会員・地域住民との交流がしやすい状況を創り出す。
- 活動に必要な資金を確保する(会費、助成金、事業収益、寄付等)。